村田沙耶香さんの『無』を読んで、頭の中がぐるぐる回り始めました。普通の人が思いつかないような世界観をさらっと描く村田さんの想像力に、最初は戸惑いつつも、どんどん引き込まれていきました。この本は、私たちの「当たり前」を問い直し、忘れかけていた想像力を呼び覚ましてくれる、そんな魅力的な作品です。
『無』(『絶縁』所収作)
あらすじ
突如若者に舞い降りた「無」ブーム。世界各地に「無街」が建設され――。
突飛な発想と「ぶっ飛び設定」
村田さんの作品の特徴は、「ぶっ飛び設定」にあります。 『無』では、若者の間で「無」が流行する世界が描かれています。みんなが空っぽになろうとする。これって、現代社会の問題を反映してるんじゃないかな。
村田さんは、その設定を通して、私たちの「当たり前」を問い直してくれるんです。「普通って何?」「常識って本当に正しいの?」って考えさせられます。「ヌヌヌヌヌヌーー!」なんてセリフ、普通の人には絶対思いつかないですよね。 でも、そんな突飛な発想が、作品をすごく魅力的にしているんです。
想像力の解放
村田さんの作品を読むと、自分の中の「子ども」が目覚める感じがします。 大人になって忘れかけていた、あの頃の想像力や妄想力が呼び覚まされるんです。
子どもの頃の想像や妄想って、大人になるにつれて薄れていきますよね。でも、村田さんは違うんです。むしろ、大人になってからの方が想像力が爆発してる感じ。その純度のすごさに、ただただ驚かされます。
「普通」への挑戦
村田さんの作品は、私たちの日常に隠れている「おかしなこと」を浮き彫りにしてくれるんです。それって、すごく大事なことだと思います。だって、おかしいと気づかないと、何も変わらないですからね。
『無』を読んで、私はもっと自由に考えてみようって思いました。「普通」や「常識」にとらわれすぎずに、自分の頭で考えることの大切さを感じたんです。
おわりに
村田沙耶香さん、本当にすごい作家さんです。変態で、ヤバくて、でも超魅力的。 これからも、私たちの「当たり前」を揺さぶり続けてほしいなって思います。みなさんも、ぜひ村田さんの作品を読んでみてください。きっと、新しい世界が広がるはずです!
村田さんの『無』は、一見すると変わった話に見えます。でも、読み進めていくうちに、自分の中の何かが変わっていくのを感じます。それは、固定観念が崩れていく感じかもしれません。または、忘れていた想像力が蘇る感じかもしれません。
とにかく、村田沙耶香さんは(ガチで)ヤバい。良い意味で狂ってる。そんな彼女の作品を読むと、私たちも少しだけ「普通」から逸脱できる気がするんです。それって、すごく楽しいことじゃないですか?
参考サイト
『絶縁』|本のあらすじ・感想・レビュー・試し読み - 読書メーター
アジア9都市アンソロジー『絶縁』刊行記念対談 ◆ 村田沙耶香 × チョン・セラン | 小説丸